安心、快適、ゆとり 暮らし広がる地下室のある家

 陽当たりのいい南傾斜の住宅地に建つK邸。アシンメトリーの招き屋根の住まいには、室内外の両方からアクセスできる広い地下室がある。土間にはキャンプ用品がたっぷり収まり、居室はシアタールーム仕様となっていて、家族の豊かな余暇が目に浮かぶよう。だが、当初から地下室を希望したわけではなかった。「最優先は耐震性でした」と話すのは、大阪出身で阪神淡路大震災を経験したご主人。「まず第一に地震に備えたうえで、快適な環境にしたかったんです」。

 家づくりは、奥さまの情報収集からスタート。会社を訪ねる中で、地下室のある家を得意とするミツヤジーホームに出会った。「疑問や不安について、ひときわ丁寧にわかりやすく答えてくれたのが安江社長。深基礎でつくる地階は耐震性も高めてくれると知り、地下室のある家にしようと決めました」。実際に暮らしてみると、地震への備えはもとより、地下がもたらす暮らしの広がりやゆとりが想像以上で驚くという。「収納にもセカンドリビングにもなるし、夜中に大音量で映画を観てもOK。住宅性能の高さとパネルヒーターでの全館暖房のおかげで、地下をはじめ家中が快適そのものなのも嬉しいです」。

 リビング南面にはブドウ棚のある立派なデッキが続くが、ご主人の自作と聞いて驚いた。「家で過ごす時間をもっと充実させたくて」と話すご主人に続き、「おかげで我が家が一番楽しいです」と笑顔の奥さま。安心安全を担保し快適を求めた住まいは、これからも家族の楽しみを広げてくれそうだ。

竣工年月/2020年4月
所在地/長野市
階数/2階と地下
工法/2×6
延床面積/127.10㎡ ( 38.44坪 )
1F/ 69.14㎡ ( 20.91坪 )
2F/ 31.05㎡ ( 9.39坪 )

【外部仕上げ】
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/窯業系サイディング

【内部仕上げ】
天井・壁/クロス
床/カラマツ(北相木村産)、一部畳敷き、レッドパインフロアー、クッションフロア等